注文住宅にかかる一般的な費用
総額で考えよう、「建物代」と「その他の費用」
ハウスメーカーの広告に注文住宅の価格と施工例が載っていることがありますが、たいていの場合、そこに表示されている価格だけでは家は建ちません。注文住宅を建てるには建物本体の価格だけではなく「その他の費用」も必要になるからです。
「その他の費用」というのは「付帯工事費」「別途工事費」「諸経費」などです。メーカーによって区分が異なりますが、「付帯工事費」は建築作業用の電気引き込み工事費といった、建物を建てるために必要な工事の費用。「別途工事費」は地盤調査・改良費や庭の外構工事など建物に含まれない工事の費用。そして「諸経費」は「登記」や「建築確認申請」の費用や火災保険など、家を所有するにあたって必要な費用です。
土地から購入する場合は「土地代」に仲介手数料、土地の登記費も必要になります。また、家が建つまで賃貸に仮住まいをする場合は、家賃や引越し代も見積もる必要があります。

つまりはざっと、おいくら万円?
上記の「その他の費用」は状況によって価格が変わりますし、依頼する建築会社によって、どの項目がどの名目で見積もられるのか異なるため(「本体価格」に「付帯工事」が含まれているメーカーさんもあります)一口にいくらとは言いづらいですが、注文住宅の費用は、「総額」に対して、「建物価格」7~8割、「工事費」1.5~2割、「諸経費」1割弱が目安とされています。
その割合に当てはめてみると、2階建ての3LDK(30坪)を坪単価60万円で建てるとしたら、建物本体価格=30坪×60万円=1,800万円。これを7.5割と考えた場合、「工事費(付帯工事費+別途工事費)」1.5割で約360万円、「諸経費」1割で240万円。合計2,400万円になります。(ここでは計算に入れていませんが、消費税もかかります)
状況によって費用は変わるので以上はあくまでも目安ですが、本体価格のほかに数百万円は見込んでおきましょう。総額を意識してベストな選択ができるとよいですね。
設計事務所では、新築の注文住宅の施工からリフォームまで幅広く対応が行われており、一級建築士をはじめとしたライセンスを持つスタッフが在籍しています。