予算をしっかりと確定しておこう
予算の上限を定めておくべき理由
注文住宅を建てる際のリスクの1つに、理想を叶えるために当初の予算をオーバーしてしまい、後々の住宅ローンの返済に苦労する、残念な展開があげられます。後悔したくないと妥協や譲歩を嫌った結果、住宅ローンの返済に追われるなど、その後のライフプランに悪影響が及んでしまえば、それこそ取り返しがつきません。
マイホームは家族にとって、一番の安らぎの空間であり、日々の疲れを癒し、明日への活力を貯える生活空間です。だからこそ検討段階で予算の上限をしっかり確定することで、完成後の生活に追われるリスクを回避しなければなりません。
担当者との打ち合わせを重ねる中、必ずどれかを諦める、あるいは代替案を採用しなければならない場面が生じます。家族間で次々と新たに浮上するプランを検討する作業には「必ず予算内で」という条件を忘れないでください。限りある中での創意工夫から、新たなグッドアイデアが浮かばないとも限りません。

中長期的なライフプランを視野に
予算の上限を見定める際におすすめしたいのが、ファイナンシャルプランナーなど、専門家への相談です。今日多くの注文住宅ビルダーでは、住宅ローンに関する相談に対応可能なスタッフによる、無料相談などを実施しています。住宅ローンに関する正しい知識の確認だけでなく、返済期間中に潜むリスク、想定されるアクシデントなど、より堅実な予算設定に必要なアドバイスを受けられます。
人生で一番大きな買い物とされる、注文住宅購入に際しては、自己判断で返済可能と思われる、上限目一杯の金額に意識が向きがちです。またその後のライフステージにおける、想像できる家族それぞれの生活スタイルの変化も見過ごせません。注文住宅購入時の収入、月々の生活に必要な金額が、その先数十年間変動しないはずがありません。予算の上限の確定は、より早い段階でクリアしておくべき、重要なポイントです。